先日買ったDVDの撮影者でもある瓜生知史氏の本を買ってきた。
同じような伊豆のポケットサイズ図鑑としては「伊豆の海・海中大図鑑」が、圧倒的に人気の定番図鑑であるのに対して、こちらはちょっと影が薄い感じなのだが、これが結構いい。
掲載されている種の数は、この「生態観察ガイド」のほうが少ないのだが、そのぶんバリエーションの写真が豊富に載っているのが嬉しい。魚は種類だけでなくバリエーション(個体差)があって、色や模様が図鑑の写真と全然違うぢゃないかということが普通にある。豊富な写真は特徴を把握するための重要な情報となるのだ。さらに、「海中大図鑑」が写真と名前だけが整然と並んでいるだけなのに対して「生態観察ガイド」のほうは、特徴や生態、産卵期や見られる季節などの解説がついている。見分けにくい種の見分け方などもサクッと書かれていてめちゃくちゃ役に立つ。たとえば、ハタタテダイとムレハタタテダイの違い、コケギンポとトウシマコケギンポの違い。などが簡単にだが書いてある。
というわけで、現地でさっとゲストに見せたりするには網羅性の高い「海中大図鑑」が便利だと思うが(魚以外にウミウシや甲殻類なども載ってる)、勉強のためにはこの「生態観察ガイド」のほうがいいと思う。
もっと評価されてもいい図鑑。おすすめです。が、大きな本屋じゃないとなかなか売ってないかも。Amazonでも在庫微妙。2003年の初版から増刷していないようなので絶版になる前に入手しておくべきかも?
海の本棚が充実してきた。。