「Relaxer - Java/XMLによるWebシステム開発」ちょっと必要があったので一気に読んでみた。本書はRelaxerについて解説された唯一の本である。RelaxerはJavaでXMLを取り扱う方法として優れた解である。しかし日本発のソフトウェアなのに情報が少ないのが悲しいところ。本書は作者の浅海氏のサイトと大半は同じ内容なのだが、かなり加筆されており、唯一で最高の情報源として是非持っておきたい一冊である。私自信まだ勉強中の身なのでRelaxer自体の十分な評価はできないが、XMLをJavaで自然に扱えるのはもちろん、Webアプリケーションのプレゼンテーション層の開発にも使えそうだ。残念なところは現状のJDBC対応。とりあえずXMLドキュメントをRDBMS格納する。というレベルに思える。用途によってはこれでいいのだろうが、私が想定する使い方だと不十分。XMLとJavaオブジェクトのマッピングはRelaxerで実現。RDBMSとJavaオブジェクトのマッピングはEJBやJDOやTorqueで実現している。しかし両者のJavaオブジェクトはほとんど同じものにもかかわらず、自然に同じオブジェクトとして扱う方法がないのである。RelaxerにTorqueのような機能が包含されれば最強なのだが。(追記:…と思ったら、Castorってのもあるようですね。詳しく調べてみなくては。)