BitArts Blog

ロードバイク通勤のRubyプログラマで伊豆ダイバー。の個人的なブログ。

プチブックレビュー:カンタンVelocity

Velocityといえば僕は最近Jetspeedをいじっているのだが、Jetspeedから派生した汎用のWebアプリケーションフレームワークTurbineであり、そのTurbineで主に使われているテンプレートエンジンがVelocityである。僕自身はHTMLテンプレートエンジンとしてというよりは、メールとかソースコードジェネレータといった、HTML以外のテンプレートの用途に使えるのではないかと興味がある。で、たまたま「カンタンVelocity」という本を発見したので買ってみた。Jakarta関連で言えば、Strutsの本が出まくりのこの頃だが、Velocityはめずらしい。というか現在のところ国内で唯一のVelocity解説書だろう。ただ、内容のほうはちょっと大味と言わざるを得ないかな。Velocity以前の解説部分が多くて(HTMLとかSQLとかJavaの文法などが中途半端に解説されている)、肝心のVelocityの解説が少ない。ただこれは比率の問題であり、これで「シンプルなテンプレートエンジン」であるVelocityを十分に解説しているのだと思われる。つまりはVelocityで1冊作るということ自体が大変だったのかなあと裏方の事情が見えてきたり。薄い本は価格設定や見栄えなどの問題でなかなか出しにくいようだが、個人的には薄くても濃い本が欲しいよなあ。なお、秀和システムでは、この「Jakartaプロジェクト」シリーズでJakrta関連の本をどんどん出していくみたいで、すでに帯にはいくつも予告が出ている。非常に期待のシリーズである。とりあえずTurbine本が欲しいかな。