自転車のタイヤは消耗品ながら製品によって性格の違いがかなり体感できるパーツです。だから色々試したい。
今まで使っていたタイヤ、Continental Grand Prix 4000Sは耐久性が高すぎて、楽しみの交換時期がなかなか来ない。耐久性はほどほどでいいや。と思いましたね。ちなみにこのタイヤのパンク歴は、サイドを切った1回きりで、かなり信頼性高かった。ちなみに乗り心地は普通でした。
最近気になっていたタイヤは、サイドが黄色の、いわゆる「スキンサイド(アメサイド)」。レトロなグラフィックだけど、逆に最近はプロ選手がカーボンホイールとの組み合わせで結構使ってますね。あれがかっこいいなあ、と。…元々は軽量化のためにタイヤ側面のゴム皮膜を極力排して繊維層が露出していることによる、あの色なのだそうです。
クリンチャーのスキンサイドというと選択肢が限られるんだけど、今回Veloflex Master 23を選んでみた。チューブラー版のほうはプロでも定番ですね。
このタイヤ、メーカーでは「オープンチューブラー」と呼んでいて、チューブラーと同じハンドメイドの製法で作っていて、仕上げを筒状にするかどうかの違いだけで、ほぼチューブラーですよ!ということらしいです。…いやまあ、チューブラーではないけどね。
コンパクトなパッケージから出してみると、めっちゃ平ら!ここまでペッタンコなタイヤは見たことない。確かに普通のクリンチャーとはちょっと違う感はありますね。
せっかくだから究極のクリンチャーにしてみたくて、初めてラテックスチューブ(Michelin Air Comp Latex)を入れちゃうよ!
近年の一般的なチューブの素材は合成ゴムのブチル。それに対して天然ゴムのラテックスはしなやかで高性能とされている。欠点として、繊細で傷つきやすいので取り扱い注意というのと、めちゃくちゃ空気抜けが早く、毎日空気入れが必要。ということらしい。最近はどうせ毎日乗ってないので、毎回空気入れが必要なのは同じことなので個人的には大差ないや。
触った感触はとてもフニフニ柔らかいけど、ブチルの軽量チューブよりは厚手という感じ。
装着ですが、タイヤがペッタンコすぎてチューブを収めるのがかなり難しかった。噛み込みチェックは相当に慎重にやらないとヤバそう。ビードの固さはそれほどでもないので、チューブさえ収まってくれればリムへは素手でも入る。
見た目は期待通り。シルバーのホイールだということもあってトラディショナル感かなり出た。
乗ってみた感じですが、タイヤのせいかチューブのせいか分からないけど(おそらく両方)、乗り心地はかなり良い。GP4000Sその他普通のタイヤにある、ゴロゴロした感触が全くなく、ロードノイズがなくなったような感じがする。かといってモチモチ系とも違う。振動がなく優しいのに走行感が非常に軽いんです。グリップはどうなの?というあたりはまだよく分からないけど。