デミチュウの慣らし運転を兼ねて行ってみた。東京に住んでいながら今まで一度も行ったことがなかったのだ。とにかく一度は行かなくてはと思っていた場所です。
大鳥居をくぐると、ハーモニカで「出征兵士を送る歌」(街宣車でおなじみ)を吹いているおじいちゃんとかいました。この歌を歌って肉親を見送った人なのかなあ。などと考えてしまう。
遊就館は建物も綺麗で立派だし、展示は思ってたより遥かに充実した内容で、結構本格的な博物館。でもこれが神社の境内にある施設だと思うと、かなり違和感というか異様。おみやげ店には「ゼロ戦マウスパッド」や「海軍カレー」などが並んでいる。先の戦争の正当性を唱える映画も観た。これは是非みんなが観て、考えて欲しい。タブーだとか敬遠してはいけないと思う。もちろんすごく一方的な内容なので、この意見だけしか見ないのはマズーですが。
国と国の衝突には、お互いにそれぞれの事情や、そこに至るまでの複雑な過程があったはずです。それらをお互いの立場から理解し学びあうことが「歴史観の共有」なのではないかと。決して片方の意見でまとめちゃいましょう、ってことじゃない。しかし「当時の日本側の事情」は学校では一切教えてくれないわけだから、自分で勉強して受け継がないと、いずれその歴史観は消えてしまう。教訓を失えば、また同じことをしてしまうかもしれないよ。
靖国神社は独自の歴史感を非常に強く主張していると感じた。個人的には靖国問題の根源って、戦犯合祀などではなくて遊就館なんじゃないかと思った。遊就館が境内の外にあったらどうだったろう。
とりあえず行って良かったです。まだ行ってない人。必須です。別に怖いところじゃないので。…行ってみたい人がいれば付き合います。(実は遊就館の閉場時間であまりじっくり見られなかったので、もう1回行きたい)
コメント
2005/8/ 1 17:55 from サトウ
2005/8/ 4 19:54 from 教育は難だっけ@名なし
日本の教育界では、近代日本史を教えると学校に脅迫状が届くことが、あるとか、ないとか、というようなジンクスがあるらしい。
教科書の最後の近代日本史は・・・
時期的に受験に追われて殆ど出席者に居なくなる頃にチョビとやるようにするとか、卒業式の打ち合わせだとかなんとかいって授業進捗を消化させないようにするなど、命あってモノ種的な対応を検討することもあるとかないとかで、時にして先生という職業までにも命に関る苦労があるようだ。
こういう話がたつと・・・なんだか戦争の続きをまだやりたがっているような人たちが日本にはいるのかなぁ。という気がしてくる。
2007/3/12 12:49 from Anonymous
戦があって今日の平和に感謝
遊就館は、ちょっと前まではすごいオンボロで、なんというのかな、体育館にいろんなものを並べました、くらいの感じでした。
リニューアルして、なんというか広告代理店のついたような変貌に驚き。多分、ついたんだろうけど。